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アロマセラピーと東洋医学 ガブリエル・モージェイ来日セミナー⑦

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ロンドンで、ガブリエル先生の講義を受けていた時、 たくさんの知らない精油や植物に出逢いました。 ブラックスプルースや、ローレル、キャラウェイ、ヤロウ、ヒソップなど、 知らない精油が他にもあって、 初めて嗅いだ時の感動は、今でも覚えています。 アトラスシダーや、ヒマラヤンシダーも ロンドンでは、深く知ることができた精油です。 世界遺産キューガーデンズでは、実際の大木も見ることができ、 シダーの香りが好きになったのも、ロンドンに行ってからでした。 これらの精油は五行の「金」とも関わりますが、 「水」を代表する精油でもあります。 水は、生命ととても深く関わっています。 水がなければ、生命は存在せず、東洋医学でも、「水」は生命の源です。 生命の源である生殖機能とも関わる「水」ですが、 ガブリエル先生は、「水」のスピリットを、 意志や、忍耐力、困難な状況に立ち向かうパワーの源としています。 自らの意志がなければ、どんなに環境に恵まれていても、行動は起こりません。 逆に意志が強ければ、逆境に耐えることができます。 これは生命力ともいえます。 シダーウッドやジュニパーベリーの精油は、生理活性作用的にみても 身体の水分バランスに働きかけ、むくみケアに利用されています。 3日間のセミナーは、朝から夕方まで内容の濃い~授業でした。 でもあっという間でした! もっともっとお聞きしたかったです! 最後に、「金」と「水」の繋がりが急に曖昧になって、 スタッフ同士で議論して、 まだまだ学びは続いています。 私の実践経験や症例のご紹介はこれからも授業やブログでお伝えしていきます! アロマセラピー×東洋医学 もっともっと議論したい方は、IMSIへお気軽にお越しください! お待ちしております! 表参道にある自然療法の国際総合学院IMSI http://www.imsi.co.jp/index.html

アロマセラピーと東洋医学 ガブリエル・モージェイ来日セミナー⑥

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陰が深まるエレメント「金」。 植物でいえば、光合成と呼吸によるガス交換のことを指し、 動物でいえば、肺の働きによる空気の交換です。 東洋医学でいえば、「気」の交換です。 呼吸と深く関わります。 日常で無意識に行う呼吸。 いつでもキレイな空気を吸い込むことができればいいのですが、 私たちの取り巻く空気はむしろ環境の影響を受け、 汚れています。 細菌やウィルスも取り込みます。 気管支や肺の機能を正常に保つことも、身体にとっては闘いといえるでしょう。 風邪をひくと、ユーカリやティートリー、パイン、クラリセージの精油を利用することが多いのは、 気管支や粘膜を強壮してくれるからですが、 まさしく、これらの精油は「金」を代表する精油です。 外界からの刺激を受けると感情はどうなるでしょうか。 傷つきやすくなり、他人と距離を置き、 あんなこと言わなければよかったと後悔したり、 社交的になれず、引きこもりたくなります。 呼吸器を強壮してくれる精油は、 そんな閉鎖的な気持ちにも、力強く新鮮な「気」を与え、 外界とつながる生命力へとつながっていきます。 生きづらいと感じたり、他人と接することが苦手に感じる人は、 お家にこもりがちですが、空気も入れ替えずに、閉じこもっていることが 一番よくないかもしれません。 精油には、 その場の空気を一瞬でクリアにする力があります。 科学的に消臭するということではなく、 場の雰囲気や、気持ちの中の気をクリアにしてくれます。 精油を数滴、ティッシュやお湯に垂らして、 香りを感じながら深呼吸すると、 頭の中もクリアになって、視界が開けてきます。 社交的になることが、なかなか難しくても、 「金」を強壮して、少しでもポジティブに考えられるようになりたいですね~! セミナー主催:自然療法の国際総合学院IMSI http://www.imsi.co.jp/course/aroma/dynamic.html

アロマセラピーと東洋医学 ガブリエル・モージェイ来日セミナー⑤

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陰陽五行説のお話の後は、 それぞれのエレメントに関わりの深い経絡と経穴のおはなしと、実習が行われました。 アロマセラピートリートメントでは、 精油のブレンドオイルを使って、スウェディッシュマッサージを行います。 そこに、東洋医学の考えに基づき、経絡の流れにそってトリートメントを行い、 気血の鬱滞を取り除いていくようにアプローチしていきます。 ゆっくりと、スムーズに流れていく「気」をイメージしながら、 穏やかでも深い圧を加えていきます。 経穴の作用と、精油の作用を重ね合わせて、 同時に利用していくと、 相乗効果を生む様で、 受講生も納得。 精油は、鼻から、肺から、皮膚から、 成分が心身へ取り込まれていきますが、 経絡・経穴へのアプローチと精油、 2つからのアプローチは身体を巡る「気」を力強く動かしていきます。 精油のブレンドは、各五行にそって、ガブリエル先生がブレンドオイルを決めてくださいました。 教室中が精油の香りに満たされ、 特に「火」のイランイランと、「土」のベチバーを使った時は、かなり強烈で、 香りの持つエネルギーって 本当に、体験すればするほど実感していきます。 肩が緩み、芯がしっかりしてくる感覚が面白かったです。 経絡、経穴を意識することで、アロマセラピートリートメントの幅がぐーんと広がりました! セミナー主催:アロマセラピーの国際総合学院IMSI http://www.imsi.co.jp/course/aroma/dynamic.html

アロマセラピーと東洋医学 ガブリエル・モージェイ来日セミナー④

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五行説の中の「土」。 関連する臓腑は「脾」と「胃」です。 脾と胃の主な機能は、 エネルギー源である食べ物の消化と栄養分を心身に巡らせるていくことにあります。 ここで気と陽が不足すると、消化不良を起こしたり、食欲不振や腹部膨満など、 主に胃の働きに影響が出てきます。 食べ過ぎも、胃に負担がかかり、気血が滞り、身体がだるくなったりします。 「土」は心身に滋養を与えるので、 メンタルでは、精神面をサポートするように、 世話をやいたり、援助をしたり、 思いやりを持って行動する気持ちとつながっていくとガブリエル先生は説明します。 「土」の気血が十分でないと、どうなるでしょうか。 過保護になり過ぎたり、逆に思いやりや守られたいと強く要求したり、 相手を保護する気持ちが裏目に出ていきます。 この「土」のパワーを補う精油は、 料理でも、消化を助けてくれるスパイスの精油です。 カルダモンやフェンネル、タイム、そしてレモン。 消化を助けてくれるのと同時に、精神的に混乱した気持ちのバランスをはかってくれます。 ついつい心配のあまり、過剰に相手に優しくしたり、見返りを強く求めるのは、 陽の気である「火」からのエネルギーをうまく消化できていないこともあります。 食事は腹8分目といいますが、 感情も8分目。  満たされない想いを100%相手に要求してしまうのは、 人間関係においても、上手くいかないものですよね。 私も、ついつい期待しすぎて、辛くなる時があります。 そんなとき、カルダモンとレモンのブレンドオイルを、 お腹に、ゆっくり深呼吸しながら、セルフトリートメントします。 感情の鬱滞は、お腹の硬さや消化機能の低下につながっていることを 触りながら実感します。 仰向けになって、寝る前にほんの少し、お腹に手を当てて、 今日1日の感情を思い返しながら、お腹を緩ませてあげるのもいいです。 いろんな感情が溜まっていることに気づいたら、 ゆっくり深呼吸してください。 子供が理由もなくお腹が痛いと訴えたら、 そんな感情の鬱滞が

アロマセラピーと東洋医学 ガブリエル・モージェイ来日セミナー③

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ガブリエル先生の著書 「Aromatherapy for Healing the spirit」 感情や精神へアプローチしていくために、 どのように精油をブレンドしていくか、 精油を学んでいくうえで、確かに難しい分野です。 化学成分を理解するだけでは導きだせない、精油の持つ個性を、 セラピストがどう感じていくか、セラピスト自身が自分の心や精神の変化を見つめていく必要があります。 難しい理由の一つに、香りを表現する言葉が乏しいこともいえます。 心でどう感じるか、それを表現することが難しいのです。 ですが、私の心は確かに、精油を嗅いだときに反応しています。 精油を嗅ぎながら深く呼吸すると、肺や脳の奥まで辿り着き、その一瞬、時が止まったように、 開放されていく感じを 確かに感じます。不思議な感覚です。 スピリチュアルな世界と言ってしまう人もいるかもしれませんが、 霊的な感覚という言葉だけでは、少し超越し過ぎています。 誰しも心があり、他の人や動物、自然に接するときには、 心が動いています。 日常的に感情は動いているもの。 現実を受け止め生きていく糧として、よりバランスのとれた心が求められています。 様々な環境に適応するために、身体だけでなく、心のバランスを保つことはとても重要なこと。 心のバランスが崩れたときの影響は、その人の性格を変え、身体の不調につながっていきます。 どんな精油で心へアプローチできるのか、そのためには、 精油ひとつひとつ、香りの個性を見つめていくこと、 人間ひとりひとりの個性を見つめていくこと、 両方が必要になります。 この両方を理解する手段として東洋医学を取り入れていきます。 セミナー主催:表参道にある自然療法の国際総合学院IMSI http://www.imsi.co.jp/course/aroma/dynamic.html

アロマセラピーと東洋医学 ガブリエル・モージェイ来日セミナー②

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人の体調を観察していく時に、 東洋医学の考え方で体質や生活習慣、心身の不調を見ていきますが、 さらにそこに、精油に対しても、東洋医学の考え方を当てはめていきます。 日本で手に入る精油は、多くて110種類~120種類くらいですが、 50~70種類くらいを学んでおくと、セラピストとして理想的だと思います。 その種類の精油がどのような特徴があり、どのようにブレンドしていくかは、 化学成分や、伝統的な使い方、もちろんセラピストの考えや、 クライアントの好みも合わせて精油を決めていきます。 そこに、陰と陽、五行説である木火土金水で分類された精油の考えも利用していくと 東洋医学の考えでの体質に合わせた精油を選ぶことができます。 それぞれの精油には特徴があり、その特徴が陰なのか陽なのか、「水」なのか「木」なのか、、、 はっきりと区別できることもあれば、様々なエレメントに当てはめることもあります。 精油の特徴は、陰陽五行説につながることに気づくと、ブレンドがとても楽しくなります。 陽の始まりである「木」。 季節でいうと春ですね。 植物は、種から芽を出し、ぐんぐん成長していきます。 人間に当てはめると、意欲を持ち、成長していく過程といえます。 気血がのびやかで調和があり活動的に流れていきます。 そんな気持ちの良い「木」ですが、 気血の流れが悪くなると、滞っていきます。 気血の滞りは、体調にも表れますが、精神的な面にも表れていきます。 目的意識が持てず、前に進むことが億劫になるので、決断力や勇気が持てなくなります。 希望を持って前進することができなくなります。 そんな心身の変化には、柑橘系の香りです。 シトラスの爽やかな香りは、気の流れを動かし、心身も物事も動かして行こうという エネルギーを与えてくれます。 オレンジやベルガモット、グレープフルーツの香りは、日本人が大好きな香りです。 真面目で、几帳面で、みんなで一緒に行動することに安心感を持つ傾向のある日本人は、 勇気を持って、一人の個として行動することが苦手で、決断力に乏しい面があり、 そんな傾向が、柑橘類を好む理由かもしれません。 日本の気質にはとても必要なエレメントですね!

アロマセラピーと東洋医学 ガブリエル・モージェイ来日セミナー①

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2月12日から3日間、ロンドンにあるアロマセラピースクールITHMAの校長 ガブリエル・モージェイ先生が来日され、IMSI主催セミナーを開催しました。 「アロマセラピー×東洋医学」 日本人だからといって、昔は東洋医学が日本の医学だったからといって、 普段「気」という漢字は様々な単語に使われているからといって、 日本の四季折々のイベントは東洋医学の考え方と深く関わっているからといって、 私たち日本人は何気なく使い過ぎて、深く学んだことがない東洋医学。 私も、ロンドンでガブリエル先生から初めて東洋医学の考え方を、しかも英語で学びました。 英語だからなおさら理解が遅くて、はじめのうちはずいぶん苦労しました。 でもとても身近なものなのだと気づいてからは、 学ぶことが楽しくなって、 なんで今まで知らなかったんだろうと思うことばかり。 難しく感じるのは始めだけ。西洋の人が理解するよりも容易いことなんです。 だからこそ、日本人アロマセラピストにお勧めしたい東洋医学の考え方。   今回、日本での3日間では、 陰陽五行の考え方を学び、精油の特徴を東洋医学の視点で見ていきます。 大前提として、陰陽とは?五行説とは?季節の捉え方や人間の体質を勉強していきます。 でも教えてくださるのはイギリスからの先生です(笑)なんだか始めは不思議な気分ですね。 でも、授業が始まって、語り始めると、アロマセラピストとしても、指圧師としても、 豊富なその知識で、受講生を惹きつけていきます。 アロマセラピーは、たくさんの精油の中から、クライアントの心身の体調に合わせて 精油を選んでいきますが、一番大切なのは、 ホリスティックに見ていくということ。 東洋医学も同じです。 精油を選ぶとき、分かりやすく言えば、リラックスしたいのか、活力が欲しいのか、 東洋医学で考えれば、陰か陽か、、、。(実際はもう少し細かいですが) 同じ考え方で見ていくことができます。 精油を選ぶときに、陰陽五行を知っていると、人の特徴と精油の特徴を結びつけやすくなります。 授業は 「火」 から始まりました。 心や感情とふかーい繋がりのある「火」 気持ちのバランスが取れていると、温かさや優しさ、愛情を持つことができます