NHSロイヤルフリーホスピタル 2日目
冬のロンドンは、曇り空が多く、折り畳み傘が手放せず、風も強く、、、
そして日が暮れるのもとても早いので、 なんとなくどんよりしています。
初めてロンドンに来たのが冬という方はあまり多くいないと思いますが、
そんな方は ロンドンて暗い。。。ってイメージを持つかもしれません。
是非春~夏にかけてのロンドンをお勧めしたいですが、
久しぶりのロンドンで、そんな思いを抱きつつ、
ロイヤルフリーホスピタル2日目が始まりました。
今日も、キースハント氏は、朝からオレンジの明るいTシャツで、元気いっぱい愛情深いハグを
してくれました。 このイギリス人の愛情精神 好きだな~と思ます(笑)
始めに、ゴム手袋を着けた状態での、マッサージをキース氏のお手本のもと、練習しました。
ゴム手袋は医療業務用のS・M・Lの3種類が、各病室の入口に必ず設置されていて、
自由にとることができます。 各病室には、必ず手洗い場と消毒のスペースもあるので、
持ち歩く必要はなく、すぐにその場で捨てられるので、便利でした。
ゴム手袋はかなりぴったりとしていて、
手の大きな私でもSサイズ。日本人だとSでも大きいかもしれません。
圧を加えない優しいタッチで、ゆっくり、心をほぐすような気持でマッサージをしていきます。
余談ですが、このトリートメントルームに掛けてある写真は、京都の写真です!
去年キース氏が来日して京都を観光した時のものだと、とても嬉しそうに話していました。
「日本人はとても素晴らしい。講演中もとても熱心に耳を傾けてくれた。来年のツアーもとても
楽しみにしているよ!」
とお話くださいました。
練習が終わり、実際に患者さんに行うため、病室へ向かいました。
最初に伺った患者さんは、50代の女性で、ベッドに座り、背中のトリートメントを行いました。
私は見学しているだけでしたが、トリートメントの時間、とても静かな落ち着いた表情をされて
窓の向こうの景色を見ていました。15分くらいだったでしょうか。何も会話のない時間でしたが、
彼女の表情は強い意志を持っているようでした。 実はこの日の午後、医師から病状についてお話
しを受ける予定だったのです。 リラックスして医師との面談に臨めるように、マッサージをしてほし
いとの依頼をナースから受けていました。
おそらく、あまりいいお話ではないのかもしれません。そんなニュアンスがあったので、
セラピストも少し長めにトリートメントを行いました。
アロマセラピートリートメントを病院で受ける意味。
ひとつここで感じたことは、
たった15分ではあるけれども、病院にいるということをひと時忘れることができる時間かもしれません。
病院が悪いとは決して言いません。病気を治すために、医師も看護師もスタッフも全力でサポートしています。
ですが、患者さんの本心は、自宅に帰りたい、家族と過ごしたい、という気持ちがあるのも事実。
そして、病棟には独特の匂いがあります。
消毒の匂い、体臭の匂い。
オイルから漂うアロマは、一瞬にしてその空気を変える力があります。
空気を変え、心をほぐし強くする。 アロマセラピーの強みが十分に発揮できているな感じました。
続いて伺った先で、ゴム手袋を着けて、トリートメントを実際に行いました。
93歳というご年齢の女性でしたが、とても表情がかわいらしく、快く私のトリートメントを受けてくださいました。
腕から肩にかけて行いました。この女性は、特に上腕を好むということを伺っていたので、
腕全体をゆっくり時間をかけながらトリートメントを行いました。
すると、うとうとし始めて、頭をうなだれながら眠ってしまいました。
別世界へ連れていくことができるアロマセラピー。。。 素敵ですね。
昨日の見学の際、1人のご老人が、ペーパーをいじっていて、私はふと思いつきました。
そうだ、折り鶴を作って、見学させて頂いた患者さんにプレゼントしよう!と
でも、ロンドンで折り紙なんてどこに売っているんだろう。。。文房具屋さんに行って代用できそうな
カラーペーパーを見つけようと思い、お店に行くと。。。ありました!折り紙が!
とても値段が高かったのですが、思い切って購入。 夜にせっせと10個作り、
この2日目の見学でお会いした患者さんにプレゼントしました。
年配の男性患者さんにプレゼントしたところ、それまで塞ぎ顔だった表情が、一変!
笑顔に変わりました! なんと嬉しい! 日本の文化を伝えながら、そして患者さんの心をほぐす
お手伝いができて、とても幸せな気持ちになりました。
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