ボタニカ2016の旅⑤


ご紹介したいボタニカカンファレンスのお話しはまだまだ続きます!


面白い講演がありました。 赤ちゃんの嗅覚に関する研究について。

フランスのストラスブールにある、National Center of Scientific Research(CNRS)の
化学者であるLuc Marlier氏の講演テーマは、

≪The power of odours at the start of life≫。


訳すと「新しい生命が持つ嗅覚の力」 でしょうか。

誕生したばかりの赤ちゃんの嗅覚はどの程度心身に影響し得るのか、

匂いの感覚を脳がキャッチし、どのように行動に伝わるのかなどが研究されたものです。


(※研究内容は、精油をどの赤ちゃんにも試して良いというものではありません。
  実践をお勧めしているわけではありませんので、ご理解のうえお読みくださいね。)


講演者Luc Marlier(フランス)



講演では、

1、赤ちゃんにとって、香りを嗅ぐという行為は、どの程度センシティブなものなのか?

2、病院で過ごす赤ちゃんにとって「香りの環境」は適切なのか?

3、心地よい香りを嗅ぐことは、赤ちゃんにとっても良い反応となるのではないか?


がテーマでした。


赤ちゃんに限らず、香りを嗅いだ後の反応をどう捉えるかは、とても難しいです。

なぜなら、私たちをとりまく「香りの環境」は、人によって感じ方が異なるから。

人体に悪い影響がなければ良い。というのが現在の社会的な判断基準ですね。


でも、もう一歩考え方を進歩させて、

”いかにより良い「香りの環境」にするべきか”

に社会の視点が変わればいいな、とも思うところ。  


その視点から立てば、

この世に生まれてきて最初に生活する病院の「香りの環境」の研究も、興味深いですね。



Luc氏の研究では、

保育器での生活が必要な赤ちゃんに、精油を用いて実験をしたところ、

身体の動きや、食欲を示す行動に良い反応があったと報告しています。


また、ネガティブな反応は認められなかったという結果もありました。


赤ちゃんを取り巻く「香りの環境」に研究の目が向けられ、

健やかな成長に何か役立てられたらいいなと期待したいです。



再度、お知らせです~!!


12月23日(金)14:00~16:00、IMSIで
【ボタニカカンファレンス2016報告会】を行います。

同日10:00からは、アロマセラピーオープンキャンパス(体験会)を開催します。


ぜひ楽しくアロマのお話しができればと思いますので、

お気軽にご参加ください。    ※お申込みはIMSIまでご連絡ください。




自然療法の国際総合学院IMSI http://www.imsi.co.jp/






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