和精油と「香」


昨日、IFPA会員のための無料勉強会を開催し、

「香」の世界と、「和精油」の世界にたっぷり浸って頂きました♪





人間の文化的な営みの中に、香りが関わり、

香りを「文化」として発展させてきた歴史があることを学んだのは、

大学生のときでした。

日本には、「香」を独自に発展させてきた歴史があることを

学びました。




ゆっくりと、≪心≫で香りを味わい、

香りは政治的な儀式から、自己を表現する手段としても用いられました。

ヨーロッパ圏で発展した香水と似ているところもあり、

似ていないところもあります。

体臭を消すためや、薬理作用を期待するためではなく、

純粋に「香」を味わい、奥ゆかしさを持ち、

さりげなく自己を魅了させる手段。

日本らしい考え方によって発展しています。


私がアロマセラピストを志したのは、

大学を卒業して数年後、

異なる目的からだと思っていました。

精油の香り成分で、心身のヘルスケアをしたいという思いで、

化学成分や心に与えるパワーなどを学んでいました。


日本の「香」と「アロマ」が最初は結びついていなかった私ですが、

それぞれの専門書を読み、香りの元となる植物を学んでいくうちに、

二つには共通点がたくさんあることに気づきました。


精油で抽出される香りも、「香」の香りも同じ植物が使われている!

サンダルウッドは白檀として親しまれていますが、

それ以外にも、

精油としても「香」としても使われている植物があります。

パチュリや、フランキンセンス、ミルラ、スパイクナード、

シナモン、など。

香りは目に見えるものではないし、

香りそのものも、精油と「香」とでは、

香りに違いがあります。

名前も、精油は英語表記、「香」では漢字表記で、

香りを嗅いだだけでは、植物を想像するのが難しいです。


「香」で利用されている香りの素材が、

外来のものであることを知り、どんなものが使われているのか

紐解いていくうちに、

古代は、インドやエジプト、アラビアの世界に期限を持つ香りの文化が、

ヨーロッパへ、そしてアジアへ、

2つに分かれていったわけなので、

結局のルーツは同じなんだと気づいてから、

西洋と和の融合を楽しむ機会が増えました。


「香」の世界と、和精油の新しい発展

古くから日本で親しまれてきた、「香」の楽しみ方とは別に、

最近では、和精油の生産がさまざまなエリアで盛んになっています。

精油の抽出は最近顕著に発展しているとは言え、

生活の中で、日本原産の植物の香りを楽しむ文化は古くから根付いています。

疲れたときにミズメザクラの葉を筋肉痛のある箇所に擦り込んだり、

クロモジの細い枝を楊枝にしたり、

ニオイコブシの枝葉を嗅ぎ、疲れた心身を癒したりしていました。

いずれも、和精油として、現代になり人気を高まっています。

ユズ湯に入ったり、ヒノキ風呂を楽しむのも

アロマセラピーで香りを楽しむのと同じです。


「香の世界」、「和の精油」、「世界の精油」

この3つは、カテゴリーが少し異なりますが、

知れば知るほど、アロマセラピーの楽しみも増えていきます。





昨日の授業では、

「香」と「和精油」のテーマで、

歴史を紐解き、香りをご紹介しました。

どこか懐かしく、でもこれからの可能性をたくさん秘めた

2つの文化。

香りを伝える仕事って、本当に楽しい♪

とまた感じさせて頂きました。


勉強会に参加頂いたセラピストの方々と

最後までお読み頂きありがとうございます。


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